シルバーアクセサリーの黒ずみやキズを磨いてピカピカにするお手入れ方法

シルバーアクセサリーの手入れ術

シルバーアクセサリーの手入れの失敗例

シルバーアクセサリーの手入れは簡単ですが、まれに失敗することがあります。
液体シルバークリーナーに一晩つけて放置したり、シルバー以外の部分にシルバークリーナー液をつけたりすると、思いもよらない結果になることがあります。

よくあるのが、シルバーアクセサリーを綺麗にしたかったので、銀専用の液体シルバークリーナーに一晩つけて放置してしまい、に汚れはなくなったのですが、白っぽくなって輝きがなくなってしまいました。

なんとか元のシルバーの輝きを取り戻す方法がないでしょうか?というものです。

液体のシルバークリーナーにシルバーアクセサリーを浸ける場合、製品やアクセサリーの汚れにもよりますが、
数秒から数十秒程度でいいです。

液体シルバークリーナーは、弱酸性のものから、硫酸を含む強い酸性のものまであって、特に強い酸性のシルバークリーナーに長い時間浸けておくと、表面が溶けてきて、細かい穴があいて(穴は目に見えない程度です)、荒れた状態になります。

荒れた状態の表面は、光が乱反射して白っぽく曇って見えます。
シルバー磨き布やポリッシュなどで、磨いても荒れた表面は元どうりにするのが難しく、専門家に任せる以外ありません。

直すには、研磨機で表面を研磨して、荒れた表面を取り除く必要があります(一皮むく感じです)
しかし、表面の荒れ方がひどいと、いくら研磨してももとに戻すことができないかもしれません。

液体シルバークリーナーに一晩浸けておくと、どうなるか?

シルバークリーナー液に一晩浸けるておくと、どうなるかを実験してみます。

長年ほったらかしにしておいた、汚れて黒ずんだ(硫化)シルバーリングを使います。


通常なら10秒程度にきれいになります。


一晩(約24時間)、シルバークリーナー液に浸けておきます。


このように汚れや黒ずみがきれいに取れています。しかし表面にムラがあるようなので、磨き布を使って磨いてみました。

磨き布でいくらみがいても、表面のムラが取れません。
これはシルバークリーナ液に長時間浸けておいたので、銀の表面が溶けて細かい穴があき(穴は目に見えない程度)、銀の表面が荒れた状態になってしまったのです。



こうなると、いくら磨き布で磨いてもシミのように残り取れません。もとに戻すには鏡面を一皮むくように研磨する必要があります。また、ひどい場合にはいくら研磨してももとに戻らないことがあります。
酸性であるシルバークリーナー液は、長時間浸ける必要はありません。
各メーカーのシルバークリーナー液の説明書には、何秒程度浸けるといいのかが明記されていますので、使用法を守って使ってください。

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