シルバーアクセサリーの黒ずみやキズを磨いてピカピカにするお手入れ方法

シルバーアクセサリーの手入れ術

GUCCIのネックレスが汗で黒ずみが目立ってきた

以前GUCCIのネックレスをプレゼントで頂きました。
汗で黒ずみが目立ってきました。
綺麗にする方法を教えて下さい。
お湯に塩を溶かしアルミホイルを入れ、その中で洗浄しましたが、綺麗になりませんでした…

他に良い方法ありませんか?

<回答>
ブランド品のアクセサリーは、製品によりますが、シルバー製品ではない場合が多いです。
シルバーアクセサリーの黒ずみを取る裏技的なことをされても、黒ずみが取れないことを考えると、
シルバーではないようです。

ネックレスやペンダントチェーンは、皮膚に直接触れて汗や皮脂などで汚れが付きやすく変色しやすいアクセサリーです。女性の場合は、首筋や胸元につけた日焼け止めや化粧品などがネックレスチェーンにふれ変色することもあります。

ネックレスチェーンには、変色を防ぐという意味から
メッキを施したものが多くあります。
しかしメッキと一口に言っても、さまざまなメッキの種類があります。アクセサリーでよく使われるメッキは、銀メッキ、
プラチナメッキ、ロジウムメッキ、ニッケルメッキ、クロムメッキなどがあります。

銀色をしているからといって銀メッキだとは限りませんので、シルバー専用のクリーナーを使っても効果のない場合アがあります。また、研磨する場合、メッキの厚みによっても研磨剤を使える場合と使えない場合があります。フラッシュメッキなどの非常に薄いメッキの場合、研磨剤入りのクリーナーで磨くとメッキがはがれてしまいます。

メッキは、装飾という効果と、変色を防ぐ効果がありますが、部分的にメッキがはがれていると、見た目に良くないばかりか、変色や汚れがひどくなり、クリーナーを使っても変色が取れない状態になります。

また、ペンダントトップが付いている場合、クリーナーが使えない素材が付いたものでは、トップを外してからクリーナーを使うなどして、注意が必要です。

写真のネックレスは、女性に人気のあるブランドもののシルバーネックレスです。トップはきれいなままですが、チェーン部分が汚れてところどころ茶色になっています。

写真を拡大してみると分かるように、実は汚れというよりも、メッキがはがれて下地の銅が見えているのか分かります。ブランドものの中には、銅や合金にメッキしたものが多く、使っているうちにメッキがはがれてきます。また、有名ブランドは偽物もあり、簡単にメッキがはがれるほどの粗悪品も多く出回っています。新品の状態ではそっいった粗悪品が見分けが付きませんが、信頼できるお店で買うなど注意が必要です。

銀メッキを施す
メッキは、設備や技術が必要なので、やはり専門の業者へ依頼することになります。アクセサリーショップや工房などで受けてくれるところもあります。
どうせ再メッキするのなら、銀メッキを金メッキにしてみてもいいかも知れません。

上のはがれて銅の下地が見えてきたネックレスを銀に再メッキした写真です。特に修理がいる箇所が無かったので、銀メッキだけを依頼しました。出来上がりは買ったときのように、まったくの新品にしか見えないようになりました。
メッキはやはりはがれるものだということで、定期的にお手入れすることと、何年かに一度は再メッキをして、長く使えるアクセサリーにしてみてはどうでしょうか。

銀メッキの見分け方
同じ銀色をしたアクセサリーでも銀メッキなのかロジウムメッキなのか見た目だけでは分かりません。
その場合、いぶし処理をすることで銀メッキかどうか判断できます。
ネックレスの一部分をいぶし液などに浸けて、しばらくおくと、銀メッキの場合、硫化皮膜ができ黒ずんできます。
銀メッキ以外の場合、時間が経っても黒ずみません。

銀メッキのネックレスの場合は、通常のシルバーアクセサリーと同じようなシルバーの手入れ方法で大丈夫です。
研磨剤の含まない液体シルバークリーナーはまず問題ありません。研磨剤入りのクリーナーはメッキの厚みが十分にある場合だけ使ってください。

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