温泉に銀の指輪を着けて入浴したのですが、黒ずんだり変色しませんでした。なぜですか?
<回答>
銀は硫黄分と反応して黒ずみます。しかし温泉につけたからといって全てが黒ずむというわけではありません。以下の条件の場合、温泉につけても黒ずみません。
硫黄分が無い温泉
.温泉といっても炭酸泉や、ナトリューム泉、硫黄泉等色々な種類の温泉があります。銀を変色させるのは、硫黄イオン(硫黄化合物)ですから、硫黄の含まれない温泉に銀の指輪を浸けても黒ずみません。
メッキ製品
銀製品であってもロジュームやパラジューム等の金属をメッキしている場合、硫黄分と銀が直接接触しませんので、硫化反応が起きず黒ずまないわけです。指輪に「silver」や「925」などの刻印があって、メッキ製品は、黒ずみや変色がおきにくいのです。
黒ずみ防止剤(硫化防止剤)を使っている
シルバー専用のクリーナーや磨き布の中には、シルバー特有の黒ずみを防止する成分(硫化防止剤)が含まれているものもあります。また、専用の黒ずみ防止剤も販売されています。これらを使用した銀製品は長期間黒ずみを防止したり、硫黄分に触れても変色しにくくなっています。
シルバーアクセサリーの販売店で硫化防止剤を使っていることもありますので、購入したばかりのシルバーアクセサリーは黒ずまないこともあります。
銀製品ではなかった
銀製品と思っていても実は銀ではないこともあります。合金などに銀色のメッキ(銀メッキではありません)を施した製品も非常に多く、銀色だからといって銀製品とは限りません。特に高級ブランドのアクセサリーは、シルバー製品よりも合金を使用した製品が多く、それは変色防止や手入れの簡素化を目的としています。