銀の変色を防ぐ有効な方法は、大きく分けて3つあります。
1)銀の変色防止剤入り銀の手入れ用品を使う
2)変色防止パックに保存する
3)銀の表面にロジュームやパラジューム等のメッキを施す。
一見ロジウムメッキを銀にかける方法が大変良い方法と誤解しそうですが、実際は銀の上に、ニッケルメッキをかけた上にロジウムやパラジウムのメッキをかけるのです。指輪などの場合、指輪の角の部分等からロジウムメッキがはがれやすいという問題があります。
ロジウムメッキがはがれた場合、当然下の下地ニッケルメッキ層が露出します。下地のニッケルメッキは銀色をしていますが光沢がありません。消費者にとっては、はがれた部分も光沢の無い銀色で指輪にシルバーの刻印もありますし、ロジウムメッキの残った部分は光沢があるのに、はがれた部分は光沢の無いおかしな状態になってしまいます。
銀は磨けば光沢がでますが、ニッケルは硬いため下地ニッケルメッキの光沢を出すのは無理です。
こうなった場合には、ロジウムの再メッキをするしか方法はありません。
ロジウムメッキをした場合には、銀の風合いがありませんし、サイズ直しをした場合にも、繋ぎ目がみっともなくなります。
一番問題なのは、金属アレルギーのアレルゲン(アレルギーの原因物質)であるニッケルが直接肌に触れることになります。汗などでニッケルが溶け出して皮膚につくことで金属アレルギーを起こすこともあります。金属アレルギーの疑いがある方は、メッキのアクセサリーには注意することをおすすめします。