シルバー手入れQ&A

シルバー磨きの選び方

例えば石鹸にも洗顔石鹸や洗濯用石鹸など、いろいろと種類があります。また同じ洗顔石鹸でも使うと顔が突っ張るものや、しっとりするものなど、品質もさまざまです。

このように、シルバークリーナーもさまざまなものが市販されていますが、まったく性能や効能が異なり、中には使用すると銀の表面が荒れたり(地荒れ)、銀のアクセサリーに付いている宝石を傷めたり、細いチェーン等がバラバラに切れたり、成分的に発癌性物質が入っているものとか、絶対に使用を避けるべき液体クリーナーが多く販売されています。

シルバーの表面に地荒れを起こしたり、細いチェーンがバラバラに切れたりする液体・シルバークリーナーは、例外なく硫酸主体の洗浄液でそれも硫酸が10%も含まれるpHO.4もの強い酸を含んでいます。

この強い硫酸によって変色被膜を溶かす以上に深く銀表面を溶かしてしまうため、表面を荒らしミクロレベルで表面積が増え洗浄してから変色するまでの時間がどんどん短くなり、最後には2~3日で黄色く変色してしまう結果になります。(PHは、0から14まであって、PH7が中性で、人間の皮膚はPH4.5からPH6.5くらいで弱酸性とされています。強酸性のクリーナーは、衣服などにつくとボロボロになってしまいます。)

この硫酸などの危険な成分を使用したシルバークリーナーは、かんたんに廃棄もできません。産業廃棄物として自治体の定めに応じて処分する必要もあります。

液体シルバークリーナー

シルバークリーナーは、シルバーアクセサリーにも、人にも、環境にも配慮した製品を選ぶようにしましょう。

シルバー(銀)磨きクロスもさまざまな製品があります。

磨くことで銀の変色が取れても、磨いた後の銀の表面に細かなスリキズが付いてしまうようなな銀磨きクロスがあります。

最初に磨いた時は、磨き目が目立たなくても、何度も磨くと傷が増えて銀の表面が曇った様になってしまいます。布に処理されている研磨剤が純銀用ではなく、ステンレス用を使っている為です。

このような銀磨きクロスでマット仕上をした銀の指輪などを磨くと変色が取れると同時に、マット仕上げも取れてつるつるになってしまいます。

銀磨きクロスの中には「強く磨きすぎると磨き目が入る場合があります」との注意書きがあるものがあります。磨き目の入らない銀専用の磨きクロスを選ぶようににしましょう。

選び方
1)銀の変色が良く取れる、
2)磨くことで銀の表面に傷を付けない、
3)変色防止効果がある。

この3つの条件を満足することが必要です。

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