シルバー手入れノウハウ

簡単お手入れでここまで輝く銀製品

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銀製品の手入れの仕方

銀製品の手入れのサンプルとして、スターリングシルバー製のジッポーのライターを使ってみます。
1992年製のジッポー創立60周年記念のプレミアムジッポーライターです。購入当時のまま、使わずに専用に木製の箱に入れて保管してありました。
しかし、まったく使わずに保管していても、ご覧のように銀製品は黒ずんできます。使って汚したわけでもないのに、買った当時の光沢もなくなります。


シルバーアクセサリーの手入れ

銀製品の黒ずみは、空気中の硫黄分が、銀と反応して硫化被膜を作ることが原因です。保存ケースなどの入れていても、密閉していなければ空気中の硫黄分と反応します。
また、保管ケースなどの接着剤に含まれている硫黄分でよけいに黒ずみを早めることもあります。


銀製品のお手入れ:黒ずんだシルバーのジッポーライター

銀の変色は、最初は黄色くなってきて、だんだんと茶褐色になり、やがて黒っぽくなってきます。これは銀表面にできる硫化被膜が厚くなってくるからです。錆のように金属自体が侵されているわけでないので、表面にできる硫化被膜をとってやればきれいになるわけです。


銀製品の手入れ:シルバー製ジッポーライターの上蓋の黒ずみ

銀製品の手入れで難しいのは、複雑な形をしたものの手入れです。磨きやすい形の銀製品であれば、専用の磨き布でも簡単に磨けます。しかし凹んだ部分やスキマの多いデザインでは、磨くのに苦労します。特に下の写真のようなロゴや刻印部分は、磨き布では磨けません。


銀製品の手入れ:磨きずらい黒ずみ

銀磨き布(シルバークロス)でのお手入れは、シルバーアクセサリーや銀食器などの日頃のお手入れに最適です。汚れた部分を簡単に磨くだけで軽い黒ずみが取れて、光沢が出せます。


銀製品の手入れ:磨き布

写真の銀磨き布(シルバークロス)は、銀専用に作られた磨き布です。柔らかな研磨剤が使用されていて、シルバーの表面を傷つけることがなく、磨き目がつきません。また、硫化防止剤がしみこませてあるので、銀の黒ずみを長期間防ぐ効果があります。硫化防止剤がしみこませていますが、布は乾いた感触です。


銀製品の手入れ:シルバークロス

銀製品でも表面が平らで模様などがなければ、磨き布(シルバークロス)で軽く磨くだけで、このように黒ずみが簡単に取れます。写真の磨き布(シルバークロス)についた黒ずみは、銀表面の硫化被膜が削り取られたものです。ピカピカになった銀表面を磨いても、このように黒ずんできます。


銀製品の手入れ:磨き布で磨いた状態

磨きにくい部分を手入れする方法

写真のジッポーライターように刻印やロゴなどの凹んだ部分がある銀製品の手入れは、液体のシルバークリーナーを使うと便利です。磨き布は研磨剤を含ませた布で表面を研磨して黒ずみを取ります。液体シルバークリーナーは、硫化被膜を還元して黒ずみを除去しますので、複雑な形をしたものや磨き布で磨けないものの手入れに向いています。


銀製品の手入れ:液体シルバークリーナー

シルバーリングなどの小さいものを、液体シルバークリーナーの入った容器に浸けて黒ずみをとる場合がありますが、できれば綿棒や布などに液体シルバークリーナーを付けて、汚れた部分を磨いてください。そうすれば容器に残ったシルバークリーナーは汚れません。液体シルバークリーナーに硫化被膜のある銀製品を浸けると、容器のシルバークリーナーへ硫化被膜が溶け込みます。硫化被膜が溶けると硫黄のくさい臭いがします。汚れや匂いが気になる方は、綿棒などを利用してください。尚、液体シルバクリーナーに硫化被膜が溶けこんで、クリーナーが汚れたり、硫黄の匂いがしても危険ではありません。


銀製品の手入れ:シルバークリーン

クリーナー容器に綿棒を浸けて液体シルバークリーナー含ませ、その綿棒で凹んだロゴ部分に液体シルバークリーナーが染みわたるように付けます。表面も軽くこするようにしてみました。


銀製品の手入れ:液体シルバークリーナー

下の写真のように、刻印部分(STELINGや1992)に液体シルバークリナーが入り込んで、黒ずみが取れています。ZIPPOの刻印の「ZI」部分は、液体シルバークリーナーが入り込んでいますので、黒ずみが取れましたが、右半分は液体シルバークリーナーを付けていませんので、「PPO」は黒ずんだままです。


銀製品の手入れ:シルバークリーン

液体シルバークリーナーは、ゴシゴシとこすらなくても、黒ずみを簡単にとることができます。銀表面の小キズなどは取ることができませんので、光沢を出すことができませんが、黒ずみを取るだけでもかなりきれいに見えます。


銀製品の手入れ:液体シルバークリーナーで黒ずみを取る

銀表面自体に小キズなどがなければ、液体シルバクリーナーを布に染み込ませて磨くだけで、かなりピカピカになります。凹凸がないデザインであれば、表面の黒ずみを取るだけで十分です。


銀製品の手入れ:黒ずみを乾拭き

黒ずみを取って光沢を出す磨き方

黒ずみを取るだけなら、表面の汚れや硫化被膜を取るだけで十分です。しかし、黒ずみを取った上に銀表面の光沢を取る戻すには、表面を研磨する必要があります。もともとピカピカの鏡面だった銀の光沢がなく曇って見えるのは、表面に付いた細かいキズが光を乱反射しているからです。


銀製品の手入れ:シルバーポリュシュ

銀表面を研磨してピカピカにするには、研磨材の入ったシルバーポリッシュを使います。シルバーポリッシュは、銀専用の研磨剤を配合しています。このシルバーポリッシュは、ペースト状で、布などに付けて使用します。


銀製品の手入れ:シルバーポリュシュ

布に適量を取り、それを黒ずんだ銀製品の表面に薄く塗り広げます。少し置いて塗ったシルバーポリッシュが乾くを待ちます。乾く前に布で擦っても黒ずみは取れますが、乾いてからこすり取る方が光沢がよくでます。(液体シルバークリーナーと違って、塗るだけでは黒ずみは取れません)


銀製品の手入れ:シルバーポリュシュで磨く

薄く塗り広げる、1分~2分ほどで下の写真のように表面が乾いてきます。


銀製品の手入れ:シルバーポリュシュを塗る

乾いたシルバーポリッシュを乾いた布で、こすり取ります。黒ずみを取るだけでなく、表面のくもりを取るようにこすれば、下の写真のように光沢が出てきます。くもりが十分取れない時は、同じ要領で何度か繰り返します。


銀製品の手入れ:シルバーポリュシュで黒ずみを取る

写真のジッポーライターは、表面に図柄が掘り込まれています。図柄の凹部分は擦られないので、黒ずみが少し残ったままになっています。凹部分は、液体シルバークリーナーで黒ずみを取るしかありませんが、それ以外のところはシルバーポリッシュで磨くと、新品当時の輝きを取りもどすことができます。


銀製品の手入れ:シルバーポリュシュで研磨

図柄のない裏側を磨くと、この写真のように、くもりひとつないピカピカの状態になります。シルバーポリッシュは銀専用の研磨剤が配合されていると同時に、硫化防止剤(黒ずみ防止剤)が入っています。このように磨くだけできれいになるだけでなく、長期間黒ずみを防いでくれます。


銀製品の手入れ:シルバーポリュシュ磨き

シルバーポリュシュは、銀製品の黒ずみを長期間防ぐ効果があります。そのため黒ずみやすいシルバーアクセサリーなどのお手入れに使用すれば、いつでもきれいなままの状態が持続します。


銀製品の手入れ:シルバーポリュシュで光沢

上記で使用した、シルバークロス、液体シルバークリーナー、シルバーポリュシュ製品は以下のサイトで購入することができます。


シルバークリーナー製品はこちらから購入


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